五十代が第三正規形概念をインストールしてみたはなし

猫も杓子もAIの時代ですが、実はマイブームは「ACCESS」というか「データベース」だったりします。

 

職場のPCに導入されていなかったので興味はありつつもどうせ仕事で使えないなら意味ないなと思っていたのが、11月からおそらくOfficeが365に切り替わった加減で職場として積極的に導入したいという意図もなくオマケで導入されたみたいな感じでPCにインストールされまして。

 

昨年からじっくり取り組んできた「今の職場が創設されて以来52年分の某データベース構築」についてExcelではちょっと無理かなと感じていたので、この機会に勉強してみようと個人的にもOffice365を導入してオンライン教材で勉強を始めてみたのが11月の3連休初日のことでした。

ちなみに事業開始がほぼ自分の生まれ年ということにちょっとした運命を感じていたりしますが、それはまた別の話し。



実際のところACCESSを業務に使うとなると自分一人の問題では片付かないので業務アプリを組み始めるところまでには至っていないのですが、結果的にデータベースの基礎として「主キーの概念」とか「第三正規形」などを勉強して、Excel上で「そのままACCESSに流し込める形式」で組み直してみたところ、今まで課題に感じていたことがスルスルと解けていきまして。

 

やっぱり我流には限界があるというか、ちゃんと勉強することって大事だなって思っています。



「その歳で?」みたいな話しもあるでしょうけど、時代の空気感として「いまさらデータベース?」なんて感想もあるんじゃないかなと思います。

そんなことはAIがやってくれるじゃない、みたいな変な期待感と言いますか。



自分でやってみて思うのは、扱うデータが全て第三正規形を満たしているなら、それで「DX化」は8割方は完了しているんじゃない?ってことでした。

 

もちろん、雇用形態がメンバーシップ型の日本では事務職の仕事は多岐に渡っているのでどの業種や職種にも通じる訳じゃないとは思いますが、建物とかのアセット管理系の仕事に関して言えば必要に応じて何度も同じデータを整形し直すみたいな、データベースの適用になる仕事は多いと思います。少なくともその分野においては逆に「これ以上のなにか」が介在する余地は少ない気がします。

 

更に言えば、当然これが「銀の弾丸」になるという訳ではなくて、結局「紙資料の整理」「紙資料のデータ化」はある程度パワープレイにならざるをえないし、「既存資料のデータ構造の解析」みたいな部分は知的作業であっても現時点では人間に一日の長があるのではないかとは思います。



僕の気付きは「判っている人にはむしろ常識」なことで、他ならぬ僕自身も「多分そうなんだろうな(自分はできないけど)」と思っていたのですが、やってみると思いの外手前、門前と言っても良いようなところに「秘伝のタレのレシピ」みたいなものが転がっていて、なんで二十代までに勉強しておかなかったんだと久々に過去の自分を詰めたくなりましたorz

 

ま、今の子ども達は「情報」なんて科目があるくらいなので一般教養レベルで学んでいるんでしょうけど、実は「いい歳した大人」がこういった「ちょっとした気付き」をクリアすることで社会の生産性って劇的に変わるんじゃないかと思った次第です。